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■あいまいは危険

      2016/02/21

みなさん、佐藤です。
唐突ですが質問です。私の部下だったとして考えてみてください。

『この書類、明日までに仕上げてくれる?』

みなさんは何時に(までに)書類を持ってきてくれますか?

何時が思い浮かびましたか?
今日中?明日の9時?明日の昼12時?夕方4時?就業時間まで?明日深夜0時?

いろいろな意見があると思います。正解はありません。
ちなみに私は、チェックと訂正を考慮しても就業時間内に終わる、明日の昼ぐらいまでのイメージで問いかけました。

どうですか?ピッタリ合いましたか?
言葉は使い方次第で曖昧になります。自分ではこれぐらい分かるだろうとか、それは常識だろうってことも、相手からみると違った常識があります。
このあいまいさが、コミュニケーション不全を起こします。
みなさんも思い当たる節があるのではないでしょうか?

それではもう一つ。

『目標の意味は?』

目標を達成することが仕事?
目標=ノルマ?
目標=しなければならないこと?

目標を辞書で調べてみると・・・
『目的を達成するために設けた目当て』とあります。目標はあくまで、目的に向けての目印でしかないのです。
では、目的の意味はというと、『成し遂げようとする目指す事柄』です。

つまり目標は、目的の実現のために設定されるものです。でも、世の中では、目標だけが一人歩きをしています。
その結果、目標と聞いてもやる気が湧いてこないのではないでしょうか。
逆に、目標を軽々クリアし、イキイキしている人は、本来の目的(目標の先)を理解しているのだと思います。
そして、会社の目的と自分の目的の方向を一致させているのでしょう。

リーダーの方は、部下の目標を立てたりフィードバックするときは、その目的に重点を置くとともに、本人の目的と重ね合わせることが重要でしょう。

このように、言葉は知っているつもりでも曖昧です。特に日本人はわび・さびの文化で、感じ取ることが美徳とされます。
でも、人と人の関わりあいの中で何かを行うには、その前提としてお互いが使う言葉が、同じ理解となっているかが重要です。
日産自動車には、カルロス・ゴーンさんの指示でつくられた『用語辞典』があるそうです。

《共通の言葉》を使う。

コミュニケーションを良くする1つでしょう。
曖昧と思ったら、お互いの使う言葉の意味を確認してみては?

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