■BCP
2016/02/09
Business Continuity Plan(略して「BCP」)。
耳にする機会が増えました。
法律としての策定義務はありませんが、政府は2020年までにBCPの策定率について「大企業100%」、「中堅企業50%」にそれぞれ引き上げる目標にしているそうです。
BCPとは、非常事態(大規模災害や感染症の流行等)に備えて、従業員の安否の確認の手順や連絡手段の確保、復旧作業の優先順位などを具体的に盛り込み、企業が業務を続けたり早期復旧したりするのに必要なことを事前に策定する計画のことを指します。
先日の大雨も記憶に新しいですが、東海地方では・・・もう数年前になりますか。私も忘れられない東海豪雨。あの頃はまだ学生だったかな・・・???
その際、水没してしまった自動車部品工場は、自動車メーカーに部品を供給できなくなり、取引を解消されてしまった会社もあったそうです・・・。
想定外の天災事変。そもそもエマージェンシークライシスとは、過去にない事案の為、マニュアルにない事案故、情報管理や責任の所在の明確にするなどし、迅速かつ的確なフェイストゥフェイスのロジックを考えておく必要であると考えますが、その為にも、想定しうる範囲で組織構造を整理し把握しておく必要があるのではないかと考えます。
例えば、製品を安定供給するため、万一の際に一部の製品は同業他社でも生産できるように部品を標準化するなど(但し、模倣困難性が低下することも考えられる為、簡単なことではないと考えます)。
外部コンサルタント等がBCP策定の相談に乗ってくれますが、事業主はこれを自社の組織構造の再確認の機会にしていただけたら、と考えます。法律上の策定義務はないので、自社の社会的立場や成長速度に合わせて、自社の為のBCPを策定ください。