■仕事の生産性を高めるには?その1
2016/02/21
1.事業における生産性向上の意義
(1)事業上の目標を達成する能力は、必要な価格で、必要な品質のもとに、必要
な期間内に、しかも必要な柔軟性をもって供給することのできる生産の能力に
かかっている
(2)組織メンバーに達成意欲をもたせるための第一歩は、仕事の生産性を上げる
ことである
2.仕事の生産性向上を検討する上で前提とすべきこと
(1)仕事とは客体的なもの
熟練や知識は客体的な「仕事」にではなく、主体的な「労働」に属していると
の認識が必要
(2)「仕事」と「人」を分けることがカギとなる
3.仕事の生産性を向上させる4つのステップ
(1)仕事を分析する
その仕事をするのに必要な特定の「作業(オペレーション)」を知り、それら
の作業の順序、およびそれらの作業に必要なものを明らかにする
(2)作業をプロセスに統合する
個々に分析した作業を集めて、生産のプロセスとして編成する
(3)管理手段を決定する
生産のプロセスの中に、方向づけ、質と産出量、基準と例外を「管理(コント
ロール)する手段を組み込む
(4)仕事の道具・ツールを提供する
その仕事をするのに適当な「道具・ツール」を、その仕事をする人たちに提供
する
4.仕事を分析する
(1)仕事の分析は、作業を明確化することからはじまるのではない
(2)仕事の分析は、「望ましい最終製品は何か」と規定することからはじまる
(3)最終製品こそ、作業から工程への統合、適切な管理手段の設計、所要の道具
の具体的内容(スペック)を決めるものである
(4)仕事の分析は、次の質問から出発せねばならない
①われわれはいったい何を生産したいと思っているのか
②そのための「仕事」とはいったいどんなものなのか
③また最終製品をどのように設計しておけば、仕事を最も楽に、最も生産的に、
最も効果的に遂行できるのか
5.作業をプロセスに統合する~生産工程として編成する~
生産の原理~四つの生産方式~
①個別生産
②硬直的な大量生産
→単一の製品を生産する旧型の大量生産
③柔軟な大量生産
→規格化された部品によって多様な製品を組み立てる大量生産
④装置生産または「流れ」生産
これら四つは、それぞれ独自の内容をもち、経営陣に対する要求も、それぞれ
違っている