絶対積極(心の態度を積極的にする)
心の態度を積極的にする方法を中村天風氏の「心に成功の炎を」からご紹介します。
まず、積極的精神の定義です。
「どんな大事に直面しても、どんな危険な場面に直面しても、心がいささかもそれによってあわてたり、あるいはそれを恐れたり、あがったりしない、いわゆる平然自若として、ふだんの気持ちと同じようにこれに対処することができる状態。どんな目にあっても、どんな苦しい目、どんな思いがけない大事にあっても、日常と少しも違わない、平然としてこれに対処する。」
そうなれる方法が3つあります。
その1 生命の立て直し
寝床の中に入ったら、無念無想、何も考えない。どうしても考えずにいられなかったら、考えりゃ考えるほど楽しく、思えば思うほどうれしいことだけを、考えたり、思ったりする。思うたびに考えるたびに、何とも言えない心に小躍りするような喜びを感じることだけを考えるようにする。かりそめにも、消極的なことを、いっさい持ちこまない。寝つくまでの間は、どんなことがあっても心に垢、汚れはつけない、磨きたての真珠を薄絹に包んだような本当にきれいな気持ちで寝床に入る。
その2 積極精神の養成
消極的の一 怒ること 二 悲しむこと 三 恐れること 四 憎むこと 五 やきもちをやくこと・うらやむこと 六 恨むこと 七 悩むこと・懊悩すること 八 苦労すること 九 煩悶すること 十 迷うこと・混迷すること
一日のうち、できるだけ消極的な気持ち、上記の消極観念の十か条のどれかしらんが心の中に忍びよらないようにする。忍びよったら、すぐに発見して、心の御殿の中にいれないこと。そして、つねに明るく、朗らかに、いきいきとして勇ましく心を生かす。人としてこの世に生まれて一番大切なことは、人に嫌われる人間になるんでなく、好かれる人間になること。
その3 肩と肛門と腹の三位一体
腹に力をいれて肛門をしめて肩をおとしていると、どんな大きな衝動や刺激がきても、少しも心に動揺を感じないばかりか、体に少しも変化をおこさない。心だけでショックや衝動をうけていると、そのショックや衝動に心がいたぶられてしまう。何かしら、ドカーンときたら、三位一体でキュッとそれを受ける。丹田(へその下の下腹部にあたるところ)に力をいれると同時に、肛門をしめて肩をおとす。肩をおとすのは、肩があがると、横隔膜が上昇するから、キューッと気分の中に空虚を感じて、神経系統の調子を狂わしてしまう。
この3つの方法、実践してみます。習慣は第二の天性。習慣がついてくると、簡単にできようになるそうです。