働き方改革中小企業版
働き方改革が「はやり言葉」になっています。新聞をみても、お客様と接してもこの言葉が出てこない日はありません。
法的なことはさておき、中小企業の経営者として、こころしておきたいことは何なのか。それを考えてみたいと思います。
1.誰のための改革なのか?
従業員のための改革であることは当たり前です。人は城、人は石垣です。
ここでこころしていただきたいのは、「社長の意識改革なくして従業員のための改革は無理」ということです。
トップの強い意思決定と持続力がなければ改革は中途半端となり、成し遂げることはできません。
一部の従業員からの反対や意見対立を気にしていては大局を見誤ります。何が何でも成し遂げるという意志力が決め手となります。
2.何を改革するのか?
こうなりたいという思いが必要です。いまそうでないからいつか必ずこうなりたいという思い入れが大切です。
そこに「ギャップ=みぞ」が見えてきます。そこからトップの学習と行動が必須となります。自ら動かなければ改革は成功しません。
一番会社のことを考えている者が動かずして事は成し遂げられません。
3.改革をして何を手にするのか?
こうなりたいという思いが達成できたときの次のステージをかんがえておかないといけません。
達成してからではおごりがでて、初心が濁ります。トップの思いは達成できるのですから、達成したときの次を考える必要があります。
どんな生き方をしていくのか。どんな背中をみてもらいたいのか。どんな人の背中を追い求めていくのか。それを達成したイメージの中でしっかり見定めておかねばなりません。
中小企業はトップです。トップの意志力と行動力と創造力で船はどこへでも行きます。
法的な働き方改革はプラスの外圧として、自らの人間改革を成し遂げるチャンスがおとずれようとしています。時代に乗り遅れないようにします。