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新たな年にやるべきことは

   

新年あけましておめでとうございます。年明け1回目のコラム担当は、入社して5年目で初めてです。毎週交替制での順番とはいえ、なかなか巡らないチャンスなので、今年はまた良い出会いに恵まれるかもと期待しています。

2020年の年明けは、どのように迎えらえれましたか。いよいよ東京オリンピック開催年ですね。東京開催が決まって6年半。その間“新国立競技場の工事が間に合わないかも“などの報道もありましたが、11月には無事完成し、オープニングイベントも行われました。

開催に向けてまだまだ準備は続いていますが、私の気付かない所では本当に多くのご苦労があったことと思います。

日本の建設業も高齢化が進んでおり、次世代の育成に向けた取組も行われていますが、若い職人が定着しないと言われています。ただ、人手不足はどの業界も同じで、人材確保に向けたさまざまな動きがあるのも現状です。

定年延長や再雇用延長、女性の活躍促進、外国人雇用と、新聞記事にもよく見られるようになったキーワードで、国も労働力の確保に力を入れていることがよくわかります。

元気な高年齢者は「身体が動くうちは働きたい」と意欲的な意見ですが、定年後のセカンドライフを構想している方や体力に自信のない方は「急に延長されても困る」との意見もあります。

女性においても堂々と自分の意見を言える活発な方は「人の上に立って働きたい」と意欲的ですが、少なくとも30代後半以降の女性の多くは「責任のある職には就きたくない」が大半ではないでしょうか。

私の経験ですが、短大生時代には社会に出る際には、男性のフォローになるような事務能力の習得といわゆる“縁の下の力持ち”、つまり表には出ずに裏方での処理能力を教育されてきました。

2学年上の大学卒業生は「総合職」、そして短大卒業生は「一般職」とされるのが当たり前だった25年前。ちょうど就職氷河期と言われている頃なので、先生方としては多くの生徒を就職させるために必要な手段だったと思います。

高年齢者と同様「急に活躍と言われても困る」が率直な意見でしょう。もちろん私の同級生でも、海外で活躍していたり、日本企業で活躍している女性はいます。当時の教育背景が悪いわけでは決してありません。

では、外国人雇用においてはどうでしょうか。当社の顧問先企業様でも、外国人雇用をされているのは製造業や建設業では多く見受けられます。残念ながら外国人の方の意見を聞ける機会がないため、企業側の意見ですが「言語はどうすればいいのか」といったコミュニケーションの取り方を不安に感じる意見が多いです。

大企業であれば外国語をスラスラと話し、外国人労働者とも言葉を交わせる従業員も多いでしょうし、通訳を雇う余力もあるのでしょうが、中小企業はそうはいきません。「優秀な人材は、大企業に取られてしまう」そんな意見があるのも事実です。

オリンピック開催にあたり、日本には本当に多くの外国人労働者が来ています。昨年はラグビーワールドカップの開催もあり、日本に興味を持つ外国人観光客も増えたことでしょう。しかしながら、オリンピックが終わった後に、どれほどの外国人が留まってくれるかも、関心を持たなければならないと思います。

ある外国人の方が日本での就労を考えていた際に友人から「日本は賃金が安いから、他の国へ行くべきだ」とアドバイスを受けたとの新聞記事を読みました。既に現実に起こっているのかと、驚いた記事でした。

どうすれば若い人材が定着してくれるのか、女性が活躍してくれるのか、外国人労働者を雇い入れられるのか。2020年の幕開けに、企業の教育制度の確立が必要なのかもしれません。

私もいつかは日常英会話ができるようにと思っていますが、今年もまずはやるべき課題からクリアします。ジャンルを問わず、知らないことを学ぶのは楽しいものです。新たな年に、みなさんご自身のやりたいこと、やるべきことは何ですか。

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