顧問先三代目にお逢いして
先日、品川に行き、顧問先の社長と社長室長のご子息にお逢い出来ました。その時に感じた思いをご紹介したいと思います。
突然ですが、寛一郎という俳優が居ます。年齢28歳。祖父は故人ですが三國連太郎、父は佐藤浩市というサラブレット的人物で、「 ナミヤ雑貨店の奇蹟 」に出演しました。身長182㎝の洋風男前です。
そのご子息に逢った時に、「 寛一郎 」とダブりました。祖父は業界では有名な創業者(故人)、父は継承40年を経て尚も自己統制力に長けた経営者、そして御本人は自らの意思で今年4月に入社したばかりの27歳の若武者。身長は180㎝近くあり日本風男前です。祖父の興した事業を残しながら、父の展開する事業を拡大していく本能型の人材だと思いました。ちなみに祖父は本能型、父は知略型だと勝手に思っています。
父である人物には、弊社が50周年を迎えた時に、ご案内の葉書を持参しました。喜んでいただいてお昼までごちそうになりました。あれから8年が経過しました。
私には、息子がいます。年齢は34歳です。本人の意思で私とは違う業界の仕事をしています。率直にそのご子息に「 羨ましい 」と何度も感情を投げかけていました。ご本人は、笑顔ひとつありませんでした。
そのことを番頭さんと昼食をご一緒した時に伝えると、「 あれだけの資産を受け継ぐわけですから、悩みますよ 」と謎解きをしてくれました。
私も父ではありませんが、亡き師匠西野敏夫先生から事業を引き継ぎ、二代目として28年が経過し、再来年で60周年になります。強く思うことがあります。
「 踏み台 」のあることの有難さです。創業者として一から事業を起こすことを思えば、私は楽だと思います。この年齢(61歳)になってあらためて実感しています。師匠の胸像には毎朝おじきをしています。
縁あって入社早々にお逢いできた三代目が「 踏み台 」を大いに活用してさらなる高みにたどり着かれるのを、ぜひ顧問先として尽力支援できればと思います。