■産前産後休業中も保険料が免除になります（金澤）

何だか毎日体が重い感じがするのは、梅雨による湿気のせいでしょうか。
それとも個人的な問題でしょうか・・・（おそらく後者）
毎朝、事務所メンバーと顔を合わせた時の第一声が「あ～しんどいっス・・・」であることに危機感を覚えます。
たまには「なんて爽やかな朝なんだろう！素晴らしい一日の始まりだね！」とか言ってみたいものです。（こんな人が近くにいたらすごく嫌な気もしますが）

さて、平成２６年４月１日から、産前産後休業中の社会保険料も免除されるようになります。
既に育児休業中は保険料免除になっていますが、これが産前産後休業期間中にも拡大されるのです。
改正により、女性が産休を取得しても会社の負担は一切ありませんから、産休・育休の取得がより促進されるのではないでしょうか。素晴らしいことですね！

平成２６年４月１日から施行ということですが、施行日をまたいで産休を取得する方は、いつから保険料が免除になるのかが気になるところだと思います。
ポイントは以下の２点です。

１）産前産後の社会保険料免除期間は、育児休業の免除期間と同様に、「産前産後休業を開始した日の属する月」から「その産前産後休業が終了する日の翌日が属する月の前月」まで。
２）施行日前（平成２６年４月１日）に産前産後休業を開始した人は、「施行日を休業開始日とみなす」。

これを元に例を二つ挙げてみます。

【例１】平成２６年２月１９日に出産し、産後休業が４月１６日まで（産後５６日）である場合
この方の産休期間中の社会保険料免除がいつまでになるのか考えてみると、ポイント（１）より平成２６年３月分までであることが分かります。（考え方は、産休終了日（４月１６日）の翌日（１７日）の属する月（４月）の前月（３月）です。）
しかし、平成２６年３月は施行日より前ですから、当然免除の対象にはなりません。よって、この場合は今回の法改正の恩恵は受けられないことになります。
平成２６年４月中に産後休業が終了してしまう人は免除の対象にはならないのかな？と思いがちですが、ひとつだけ対象となる場合があります。

【例２】平成２６年３月５日に出産し、産後休業が４月３０日まで（産後５６日）である場合
この方の産休期間中の社会保険料免除は平成２６年４月分までです。（考え方は、産休終了日（４月３０日）の翌日（５月１日）の属する月（５月）の前月（４月）です。）
平成２６年４月はちょうど施行月ですから、免除の対象となります。よって、この場合は平成２６年４月分が産休中の保険料免除の対象となります。
（５月分以降は、育休中の保険料免除の対象となります）

総務の担当者様は、保険料免除の届出を忘れないようにご注意くださいね。（特に施行日前後取得者）

これだけではボリュームに欠けるので、もうひとつ・・・
今月（７月）から「外国人被保険者のアルファベット氏名登録」が開始します。
今までは外国人の氏名はカナで管理されていましたが、住民基本台帳ネットワークでアルファベット氏名等の管理を開始することに伴って、日本年金機構においてもカナ氏名とともに（パスポートに表示されている）アルファベットによる管理を進めることにしたようです。

届出方法は、取得届や氏名変更届を提出する際に、「アルファベット氏名登録（変更）申出書」を提出します。
※このとき添付書類として「在留カードのコピー」または「住民票の写し（コピー可）」が必要になります。
これから新たに資格取得する方だけではなく、既に取得済みの外国人についても提出できます。

但し・・・この届出は、今のところ義務ではありません。あくまで任意です。
残念なのが、アルファベット氏名を登録したところで、年金手帳にも健康保険証にもアルファベット氏名が印字される訳ではないようです。（今のところシステム対応できていないそうです）
つまり私たちは、届出することによる変化は、特に実感できそうにありません。

もちろん、アルファベット氏名登録にはちゃんとメリットがあります。
今までの氏名をカナで管理する場合の問題点として、カナの振り方にぶれがある場合、別人として取扱われ重複して付番する恐れがありましたが、アルファベット氏名の活用により、このような重複付番はより防げるようになると思います。
確かに、外国の方のアルファベット表記のお名前にカナを振ってくださいと言われても、人によって違ってしまいますよね。（日本人のフリガナすら難しいのに）

より正確な記録管理のために、是非協力していただきたいと思います。

▼書式のDLはこちら（日本年金機構HP「外国人を雇用されている事業主の方へ」）
http://www.nenkin.go.jp/n/www/info/detail.jsp?id=23189

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