理想の摩詞力(想いえがく)
人は、本来、喜びと感謝に満たされている
それは、天が人の中に「想いえがく」という特別な力を与えているからである
そして、天は常に人の「想いえがく」観念どおりの世界へ真実に導くべく準備を尽くされている
だから、心して「想いえがく」の作用を正確に応用すれば、それは幸福の楽園への案内者となる
ゆえに、人はあらん限りの力で可能的な高級なる想いを心に描こう、はっきりと明瞭に
ただし、どんなことがあっても、夢にも自分の生命を腐らし、泥塗るような価値のないことは想いえがくまい
そして、天の定めた約束どおり、その想いえがくなかから正しい人生建設を現実化する気高い理想をつくりあげよう
人の生命は、常に見えざる宇宙の力に包まれている
したがって、宇宙の力の万能の力もまた、人の生命のなかに当然存在しているのである
ゆえに、いかなる場合にも、またいかなることにも恐れることなく、また失望する必要はない
よって、この真理と事実とを絶対に信じ、常に高潔なる理想を心に抱くことに努めよう
そうすれば、宇宙真理の当然の帰結として、必ずや完全なる人生が作為される
今ここに、この天理の当然を自覚した人は、何という恵まれた人であろう
つまり、真実、至高至福と言うべきである
ただこのうえは、無限の感謝をもってこの真理のなかに安住するのみである
(中村天風『真理践行誦句集』を國井なりに解釈して表現)