働くことの意味
働き方改革が取り上げられ、労働基準法、労働契約法、パートタイム労働法、労働者派遣法等の改正が目白押しです。
何のための改革なのか?
そもそも働くということはどんな意味があるのか?
背景として、少子高齢化があります。出生率は昭和59年の1.81から平成29年には1.43。高齢化率は昭和59年の9.9%から平成29年には27.3%。日本の人口は平成20年を境に減少してきています。
これにより、「労働供給の減少」→「経済の持続可能性への危機感」→「1億総活躍社会へ」
そこから、(1)子育て支援の充実 (2)介護支援の充実 (3)高齢者雇用の促進 (4)非正規雇用労働者の待遇改善 (5)最低賃金の引き上げ (6)仕事と生活の調和(ワークライフバランス)と繋がってきます。
「働くことの意味」
生活のためには、お金が必要です。お金を稼ぐためには社会との関わりが前提となります。世間と私個人、AI時代はますます私個人が問われる時代のような気がします。
私は、卒論で「働くということ」をテーマにしました。参考文献(敬称略)として、自動車絶望工場(鎌田慧)・生きるということ(エーリッヒ・フロム)・働くということ(黒井千次)等を読みました。
その中でも、一番の共感は、黒井千次氏の次の文章でした。
「働くことには、金銭では計れない手応えがある。手応え、働きがいの核心にあるのは、私個人を表現したいという意欲なのだ。つまり、自分自身が何者なのかを社会に向かって、示そうとする積極的な気持ちだ。それが、生きる手応えにつながる。働くということは、自己実現そのものである。」
その意味を実践するために社労士となり、33年が過ぎました。
自分は何者なのか?
自分は何がしたいのか?
私は、私を必要としてくれる会社のために、その会社がさらに良い会社になるために学習をし続けることだと思っています。
そして、できることならば、その会社に集う人達が「笑顔」でいられる約束事に携わっていきたいと強く願っています。