「健康経営」について
夏の暑さもすっかり忘れるほど、朝晩は特に涼しくなってきましたね。店頭にも秋の味覚が並び、旬の季節が来るとなぜか食べたくなるのは、日本の四季ならではかもしれません。
4月のコラムで紹介しました、当社でも取り組んでいる「健康経営優良法人認定制度」の2019年認定申請の受付が始まっています。
先日開かれた「健康経営優良法人2019(中小規模法人部門)説明会」に、私も参加してきました。愛知は定員150名程度の予定だったかと思いますが、参加申し込みはすぐにいっぱいになったようで、当日の会場の人の多さにも正直驚きました。
2018年の中小規模法人部門での認定社数は、愛知県は79社で、2017年に続く2年連続全国1位。2位の大阪府が57社、3位の東京都が53社と続き、4位は静岡県で35社。大阪府や東京都は、健康経営銘柄などの大企業部門で取組む会社が多いため、その分中小規模法人部門が少ないようですが、愛知県企業の関心度の高さには間違いありません。
先日も、2020年申請に向けた説明会の申し込みが、定員180名のところが開催1週間前で200名を超え、仕方なく受付を締め切ったという話も聞きました。愛知県は、今後ますます健康経営に取組む企業が増えそうな勢いです。
当社でも、11月30日までの申請に向けて、認定申請書の作成を進めています。「制度・施策実行」の中の3つの枠内の項目から、それぞれ何点かを選択して取組みを行いますが、当社が着目して今回一番力を入れているのが「食生活の改善に向けた取り組み」です。
愛知県は「野菜摂取量ワースト1」と言われていることもあり、代表の國井の提言で、従業員の野菜不足解消に“1日1本の野菜ジュースの提供”を実施しています。
「健康経営優良法人2019(中小規模法人部門)説明会」では事例紹介もあり、日進市の会社の社長が自社の取り組みについて紹介して下さいました。当社と同じく、野菜摂取量の少なさに着目されてはいるのですが、取組み内容が素晴らしく、さすがは申請3年目。当社の取組みも、次年度にはレベルアップせねばと、いい刺激をいただきました。
従業員の食事を3日間調べ、野菜の摂取量を算出。野菜ソムリエを講師に招いて講演を開催。5、6人でのチームを作り、野菜一皿の追加促進と、メタボ予防のために毎日の体重計測と記録。健康ミーティングの開催。極めつけは社長自ら農園を作り、元シェフの専務が野菜料理の講習を担当。高齢化が進む土木建築業でも、新卒採用が3年連続で実現していると社長がおっしゃっていました。
「健康経営」は、経営者や一部の従業員だけで取組むのでは意味がなく、全従業員を巻き込んで取り組むことが重要であり、「健康経営」の意義があることを改めて感じさせられました。そうすることで社内コミュニケーションの活性化につながり、さらに従業員家族も巻き込んで取り組むことができれば、ワークライフバランスの実現と定着率の向上にもつながることも可能なのかもしれません。
当社もまだこれから初の申請ですし、スモールチェンジを重ねて、自他ともに認められる“優良法人”を目指します。