ハローワークの新システムについて
2019/11/08
今年は寒さも急にやってきましたね。少し前まで半袖でも過ごせていた方が、異例でしょうか。
さて、来年1月6日から、ハローワークでの求人システムが新しくなります。ハローワークに求人票を出されている事業所様は、既に窓口で説明を受けた方もいらっしゃるかと思います。当社も、「電話では説明できないので、一度窓口へ来て下さい。」と言われました。
これまでは指定のOCR用紙に記入してハローワークの求人窓口にて受付してもらい、訂正や更新の際には、既存の求人票に手書きで修正を加えて窓口またはFAXで依頼をしていましたが、来年1月6日からは「求人者マイページ」の開設が可能になり、会社に居ながら自社の求人票を操作できるようになります。
これまでの方法はそのまま続くため、求人受付の手段が1つ増えるということです。
私が窓口で説明を受けた際には、まだ職員の方用のテスト端末も導入されておらず、細かい部分の質問に対しては予測の範囲内での回答でした。年内にはテスト端末の準備も行われるのでしょうが、年明けは求人手続きの事業所の窓口殺到に加え、端末に慣れていない職員とでしばらくは混雑するのではないでしょうか。
「求人者マイページ」開設には、ログインアカウントとして使用するメールアドレスが必要になります。事前に手続きはできないため、あくまでも開設は来年1月6日から。メールアドレスの登録のために、必ず一度はハローワークへ出向く必要があります。
先に「求人者マイページ」の仮登録することは可能のようですので、後からハローワークへ出向く方法との、どちらかになるようです。いずれにしてもメールアドレスの登録が終わらなければ、「求人者マイページ」の開設は完了しません。
文字数が減ったり、項目が増えたりなど、現行OCRの内容もリニューアルされるため、今現在求人票を出されている事業所は特に注意が必要です。現行の求人票が来年1月6日をまたぐ場合は、せっかくの項目が空欄になっていたり、意図しない文章になっていたりということも考えられるようです。
ハローワークでも、なるべく手を加えてはくれるようですが、自社の求人票はやはり自分で確かめるのが一番ですので、来年1月6日以降には、必ず自社の公開内容を確かめて下さい。
私が魅力的だと感じた点をいくつか紹介します。
【1】
これまでの求人票の地図は、最寄り駅などからの手書きが多く、事業所の担当者の絵心任せでしたが、来年からは事業所の住所から地図アプリでの表示に変わります。しかしながら、初期登録は、自動での表示に過ぎず、事業所によっては全く最寄り駅などの目印のない、分かりづらい地図表示になる可能性もあるようです。
一度はハローワークへ出向くため、その際に正確な位置を確認してピンマークを表示させることをお勧めします。
【2】
求職者とのやり取りが直接メッセージでできるようになります。この場合の「紹介状」は、求職者自身がプリントアウトして準備するようです。民間の求人サイトのイメージだと、職員の方は言っていました。ハローワークへの「結果通知」についても、マイページから行うことができます。
この人手不足と言われるご時世、まず書類選考というのは遅いのかもしれません。直接のやり取りが可能になるのであれば、即面接の段取りに移る事業所も増えるのではないでしょうか。
【3】
自社の写真を自由に掲載することができます。外観だけではなく、従業員の表情など、その時その時の求人内容に合わせて、写真を変えることで、よりマッチングしやすい人材との出会いに繋がるかもしれません。
今現在は、書面での説明のみのため、イメージもしっかりと伝わらないのですが、ハローワークでの求人が、面白くなりそうです。
↓2020年1月6日からハローワークの利用方法が変わります。
https://www.mhlw.go.jp/content/11600000/000551956.pdf