Web研修
先日、立て続けに、顧問先でのWeb研修(幹部対象の就業規則徹底理解研修)の講師の体験をしました。
カメラに向かって、研修内容を喋るわけですが、目の前に受講生が居てくれません。居てくれるのは、人事総務のスタッフで、不慣れな私のために控えてくれています。
画面にむかって、北は北海道から南は九州までの受講生の名前を呼んで、参画型の研修を試みますが、対面のようにはいきません。あいかわらず、ホワイドボードが好きで、活用するのですが、
アンケート結果では、「よく見えなかった」とフィードバックを頂きました。
さて、さて、どうしたものか。「距離」を感じるという感想も頂きました。
そこに、問題解決のきっかけが登場してきてくれます。
それが、次の顧問先での出来事です。
その顧問先では、新たにグループ討論を組み入れるために、就業規則に係る事前理解度テストや交流分析(TA)等の個人課題は、研修前にビデオ撮りをして、各自で学習をしてもらう方式を取り入れました。
これも、カメラに向かって、担当者の「3、2、1、どうぞ」のジェスチャーにコマ撮りをする貴重な経験をさせていただきました。
これが、思いのほか、” 大変、よかった ” です。
対面での研修では、制約時間があるため、全体課題に時間を割き、個人課題については、説明が早口になったり、焦りが見え隠れしたりして受講生からも ” 盛り沢山過ぎる ” との意見を頂戴したりしていました。
それが、「解消」されたのです。
受講生にしてみれば、研修当日は、就業規則を理解するための全体課題に集中でき、その後のグループ討論にも十分に活かせることができます。
とても理に適っています。もっと早くこの方式を取り入れればよかったと思うくらいです。
これもコロナ感染の対応の良い影響でしょうか。
最初は、正直、対面での参画型研修を売りにしていましたので、Webでは無理だと思っていました。何か自分のノウハウを切り売りされるようで複雑な気持ちでした。
それが、いざ臨んでみると、受講生にはもってこいの時間の使い方ができるのです。いまさらながら、講師サイドの自己満足を反省させられました。
ただ、唾を飛ばしながら、受講生の方達の笑顔や苦慮する顔をみながら行う研修もやり続けたいとは思います。
もちろん、それを選択するのは、顧問先様ですが。