全国年金委員研修に参加して
2021/11/22
先日、「全国年金委員研修」に参加しました。例年は東京の会場で開催されるところ、コロナ禍であることを踏まえて、Microsoft Teamsライブイベント機能を利用した、初めてのオンライン開催でした。今年度は全国で2,300名を超えるオンライン参加があったそうです。今後もこのような形での開催を検討されているようですが、現地まで行かずとも参加できる点は、非常にメリットが大きいと感じました。
開催内容は以下のとおりです。
・年金制度改正等について
・ねんきんネットの概要
・電子申請利用促進
・国民年金に係る制度周知
・育児休業等期間中の社会保険料免除要件の見直しの概要
・障害年金の制度の概要
・年金委員(制度)の現状と課題について
年金委員は日本年金機構第30条に基づき、平成22年1月に設置されました。
厚生労働大臣から委嘱を受けて、厚生年金保険や国民年金の事業について、事業所や地域で、啓発、相談、助言などの活動を行う奉仕的な民間協力員と位置付けられています。
地域型、職域型に区分されており、特に職域型は所属する事業所で主な活動を行うことになる為、各企業におかれましても、厚生年金保険の事務担当者等が推薦されることが多いかと思います。
自治会や町内会等を主な活動場所とする地域型年金委員は、ここ数年増加傾向にあります。しかしながら、職域型年金委員は平成30年末からはほぼ現状維持であるものの、なだらかな減少傾向にあります。
年金委員活動の活性化に向け、日本年金機構では11月を「ねんきん月間」に据え、対応策を打ち出しています。
・「退職後の年金手続きガイド」を基に、退職者向けにその後の加入や年金請求手続き等を案内する動画※を日本年金機構HPに公開。
・外国人向けに公的年金制度を全体的に紹介する、英語版の制度説明動画の日本年金機構HPでの公開(11月25日予定)
・公式Twitterを活用し、11月中の毎営業日に年金制度に関するミニ講座(やさしい年金のはなし)を実施。
今後の方針としては、以下のものが挙げられていました。
・年金委員が必要な情報をすぐに入手できるよう、日本年金機構HPの「年金委員通信」コーナーの充実。
・オンラインでの委員向けの研修会の拡大。
また令和4年1月頃より、日本年金機構の各種取組みや制度改正等のタイムリーな情報を速やかに提供できるよう、メール配信サービスの導入も予定されているようです。
私自身も年金委員の登録はしているものの、実際にどのような活動をすればよいのか不明な点が多くありました。今回初めて研修に参加し、まずは肩に力を入れすぎず、出来るところから、「年金についてどう思いますか?」と会話をするところから始めてみたいと思います。
※日本年金機構:年金について学ぼう
https://www.nenkin.go.jp/service/learn/index.html