部下とのコミュニケーション向上研修
交流分析(TA=Transactional Analysis)を活用した「部下とのコミュニケーション向上研修」を現在、二社に実施させていただいております。3回から4回のコースで、1回の時間は3時間です。対象者は部長、課長クラスではなく、係長クラスで9名~12名が許容人数です。参加者同士の「自己開示」と「気づき」を目的とした参画型の研修ですので若手管理職の方が効果が高いと思います。
当初は、交流分析という心理療法をどうコミュニケーション向上につなげるか四苦八苦しましたが、お客様の協力もあり、手応えを感じ始めています。以下に流れを簡単にご紹介します。
★研修前に個人特性診断CUBICまたは不適性検査スカウターを実施します。事前適性把握が目的ですが、ご本人にも研修中にフィードバックします。
★サイン収集ゲームを実施します。研修について、部下についてアンケートに回答してもらい、開示し合います。
★エゴグラムを実施します。結果をもとに、自分の行動特徴・トラブルに対する対応について比較し合います。
★駆り立てるもの(ドライバー)をチェックします。
★1ON1コミュニケーションの5事例について組合せを変えながら体験してもらいます。
★ストロークプロフィールチェックを実施します。特にパワハラ傾向について気づきを促します。
★エンゲージメントカードの体験を通して、お互いの価値観を感じ合います。
★OKメッセージの交換を通して、お互いの琴線に触れます。
★ソーシャルスタイル理論の体験を通して、お互いの型を認識します。
★5つの基本的欲求を認識した上で時間の使い方について開示し合います。
★恩伝えカード5枚を開示し合います。
★駆り立てるもの(ドライバー)を再チェックします。
★部下への接し方<鍵>について自分の意見を開示し合います。
★研修後のアンケートに回答していただき、会社に提出します。
以上のように、「開示」「気づき」「感じ合い」「認識」を繰り返すことで、まずは管理職間のコミュニケーション向上を体験していただきます。その上で、各職場で部下にできることから実践していただきます。
実際の効果は、半年後の管理職とのインタビューで明らかにしていきたいと思っています。まずはこの研修をより多くの顧問先様に展開していきたいと思います。