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健康経営の新たな取り組みについて

   

当社の健康経営の新たな取組として、睡眠検査を2月に行いました。数年前にオンライン受講した健康経営セミナーで登壇された、筑波大学の柳沢正史教授のお話しが興味深く、ナルコレプシーなどの睡眠障害や睡眠にまつわる内容は、これまでのコラムの中でも紹介してきました。

昨年は、運よく柳沢教授のリアル講演に参加でき、教授が代表を務める株式会社S’UIMINへの問い合わせ始まりで、脳波測定用機器を使っての自宅検査に至りました。

株式会社S’UIMINのご担当者には快くご対応いただき、スムーズに実施できましたこと、感謝しております。

大掛かりな器具を付けるのではなく、とてもシンプルな設計の器具の貸し出しで、ほぼ装着感なく普段通りの睡眠をとることができました。プランは2晩と5晩とがあり、連夜の測定である必要がなく、平日と休日などの生活パターンの違う日を敢えて測定することもできました。

その日の測定結果もすぐにデータ化され、全晩の測定後の集計結果も、二週間くらいで届いたと思います。

眠れないと悩んでいる人が睡眠検査を受けると、意外とよく眠れていることが分かったり、本人の自覚と睡眠の質は違うことも案外多いとのことです。各自で睡眠に関する悩みはあったと思いますが、周りに積極的に打ち明けるものでもないため、今回の脳波測定での睡眠検査は、非常に良い機会となりました。

睡眠検査からの流れで、睡眠時の歯ぎしりや、イビキにまつわることを調べるうちに、さらなる取組として「口腔ケア」を取り上げることになりました。

6月4日からの一週間は「歯と口の健康週間」でしたね。11月8日は「いい歯の日」だそうです。当社では、毎年一回の歯周疾患検診について就業規則に定めており、定期健康診断後の1ヵ月くらいを目安に実施しています。

先日の月一全体会議では、愛知県歯科衛生士会にご紹介いただいた「日歯8020テレビ」を、全員で視聴しました。

https://www.jda.or.jp/tv/

コンテンツは沢山ありますが、今回は歯周病とオーラルフレイルについての新着動画3本を選択しました。

歯周病は、毎年の検診を受けていることと、日頃の自身の口内トラブルもないことから、特に歯周病を意識したことはありませんでしたが、歯周病は「サイレントディジーズ(沈黙の病気)」とも呼ばれていることを知り、意外と自分も発症している可能性があるのではないかと考えさせられました。

仕事上お客様と会って話しをする機会もあるので、口臭などのお口トラブルには日頃からケアを心掛けていますが、果たして自分のケアが正しいものなのかは疑問に感じることもあります。そこで、8月には歯科衛生士の方にお越しいただき、口腔ケアについて学べる機会を予定しました。

歯が弱ると固いものが食べられず、食物繊維不足などの栄養摂取に偏りが起き、健康障害にも繋がります。柔らかい物ばかりを食べ続けると、口周りの筋力も衰え、嚥下能力も低下し、ますます食事が食べづらくなる…こんな老後を迎えないためにオーラルフレイルも注目されています。

舌を鍛えることで嚥下能力の維持向上と、滑舌の維持改善にも繋がり、加齢とともに進行する舌根沈下も防げ、睡眠時のイビキの解消による睡眠の質向上に繋がるかもしれません。

滑舌をよくするために「パタカラ」と早口で20回唱えることを、動画の中で紹介されています。歯磨きなどのケアだけでなく、口周り全体の機能維持向上を心掛けることで、皆さんからのお電話の際には、聞き取りやすい声がお届けできるよう、新たな「口腔ケア」の取組を活かしたいと思います。

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