履歴書と採用担当者
履歴書が様変わりしてきています。令和3年4月に厚生労働省より発表された推奨履歴書には、写真の貼付・性別の記載は任意、通勤時間・扶養家族数(配偶者を除く)・配偶者の有無・配偶者の扶養義務の欄は無くなりました。学歴も最終学歴だけでいいので、大卒なら高校名は未記入です。職歴も自己都合・会社都合を付記せずに退職とだけ記入してあるケースもあります。このような履歴書から採用担当者は何を面談時に確認すればいいのでしょうか。
まず、高校名と退職事由は聞くべきだと思います。特に会社都合となれば深堀する必要があります。
次に、通勤時間、扶養家族、配偶者の有無、配偶者の扶養義務は通勤手当や家族手当にからめて聞くべき項目です。本音は社会性経済性の確認です。
そして、志望の動機・アピールポイントと適性・能力が合致しているか否かを個人特性診断等で把握した上で、複数対応での受け答え、文書の記入、PC操作を経て組織との相性を図ることになります。
ただ、「欲しい人材」だと認識できた時点で、採用担当者は、選抜者からPR者に変わることになります。
つまりは、求人時に開示した自社の魅力ポイントを矛盾なく偽りなくアピールする必要があります。
我が社に入社してください! 我が社で勤務すればあなたらしさが発揮できます! 我が社はあなたの成長を応援します!
本音は、我が社に入りたいのか? 我が社で何をしたいのか? 我が社に長くいて貢献してくれるのか?
求人難の中、逆に本音ベースで、双方の権利と義務をバランスよく開示し合った方が後々楽なような気がします。
採用担当者には、嘘偽りなく、自組織を前向きに開示できる人間性がいつの時代でも求められる要素だと思います。