■価値観を知る
2016/02/21
みなさん、こんにちは。佐藤です。
社内での人間関係で、どうも合わないな~、言ったことが伝わらないな~、なんてことありませんか?
特に上司であれば、部下が思うように動かないことにイライラしたりするのではないでしょうか?
ある医療現場で、『Yさんとは何かとズレるんです』という方がいました。
具体的には、患者さんへの問診やアドバイス、関わり方などが、自分とは何かとズレており、いくら注意しても治らない、と言うのです。
『Yさんは、とても頑固で、医学的な知識を無視して患者さんに接してしまうんです!』
はじめのうちはとても怒り心境で、対立関係でしたが、怒っているうちに、彼女の行動に対して『なぜ』と思うようになり、違和感を感じる度に『なぜ、そうしたのか?』と、Yさんに直接問いかけ続けたそうです。
そしてその過程で気づいたそうです。根本的な価値観が違ったのだと。
Yさんが大切にしているのは、『患者さんの心の安心に寄り添うこと』。
一方自分は、専門的見地から『患者さんの命を最優先に守ること』を大切にしており、患者さんを守るという共通の目的は持っていても、その選択する動作は、それぞれの価値観に沿っているためズレを感じていたんです。
人には自分が関心ある情報だけに注意を向けたり、経験や感覚に合うように解釈したりする傾向があります。
それはそれで個性ですし問題ではありませんが、このことを理解・認識していないと、チームや組織で仕事をする場合大きなミスにつながりかねません。
『なぜそんな行動するのか!』と指摘しあうのではなく、
『なぜその行動をとったか』
『何を意図していたか』
『何に意識しながらその作業をしたか』
といった、行動の背景にある『意図』を探る習慣をつけることで良質なコミュニケーションとなっていきます。
みなさんは、上司・同僚・部下の皆さんが『大切にしている価値』について日頃、どのくらい対話しているでしょうか。